死後も髪や爪が伸びる不思議
死体の組織、ことに皮膚や手足の先端部は、体が乾燥するとともに収縮する。
その結果、相対的に爪や髪の毛が長くなったように見えて、死後も伸びるという錯覚というか幻想が生まれたのです。
死体は放置すると腐敗分解するのが普通です。
しかし、そのほかに二つの可能性があります。
乾燥してミイラ化するのは、可能性の一つ目だ。
二つ目は、いわゆる「屍蝋」になる可能性だ。
もし死体が、地下室のような涼しい湿り気のある場所に置かれていれば、腐敗分解の過程はずっとゆっくり進行し、いわゆる屍蝋になります。
フロリダ州のとある検死官は、屍蝋を「灰白色をした奇妙なチーズ様状態」と表現し、「フランス産の上質のブルーチーズによく似ている」といっています。
青かびが点々と混じり、独特のくさみのあるブルーチーズが苦手な人は、屍蝋との共通点を無意識のうちに直感しているのでしょう。